SSブログ

GC8インプレッサクーペ エンジンオーバーホール [エンジンオーバーホール]

97年式GC8E型インプレッサは、26万kmを超えてエンジンオーバーホールに着手です。
異音などは発生していませんが、大きなトラブルの前に手を入れることになりました。
5-1.jpg
5-2.jpg

日頃のメンテナンスが良かったのか、保管場所の環境なのかは分かりませんが、ひどい錆もなくエンジン降ろし分解作業は順調に進みました。
5-3.jpg
5-4.jpg

要のピストンクリアランス計測。クリアランスは最大で0.10mm、規定の0.05を大きく超えています。真円度も0.09mmと規定外。オープンデッキは変形が大きいことが多いんです。
5-5.jpg
5-6.jpg

このEJ20Kに限らずGC系の弱点でもあるコンロッド。ロッド強度不足からくるクローズイン現象なのか、経年もあってかメタルは摩耗が進んでブロー寸前のようでした。エンジン開けてよかったですね。クランクピンの傷も明らかです。
5-7.jpg
5-8.jpg
5-9.jpg

バルブは研磨してリフェース。バルブラッパーですり合わせて当たりを付けなおします。
5-10.jpg
5-11.jpg
5-12.jpg

オーナー様と相談してブロックはVABショートブロックを採用。シリンダーやピストン、クランク、コンロッドもグレードアップです。
5-14.jpg
5-15.jpg
5-16.jpg
5-17.jpg
5-35.jpg

シリンダーヘッドは燃焼室ボリュームを計測してガスケットを選定。
5-13.jpg
5-18.jpg

東名パワード製メタルヘッドガスケットはスーパーグロメットタイプ。ガスシール性も抜群です。
5-19.jpg
5-20.jpg
5-21.jpg

バルブクリアランス調整。インナーシムタイプは生産終了品で希少になってきました。ストックのシムで調整です。
5-34.jpg
5-22.jpg
5-23.jpg

インマニ回りも分解してリフレッシュ。IRS製レベリングインジェクターを組みつけながら、ハーネステーピングなど補修します。
5-24.jpg
5-25.jpg

エンジンが組みあがったところでオイルを入れてコンプレッションテスト。
5-26.jpg
5-27.jpg
5-28.jpg

クラッチは扱いやすいEXEDYウルトラファイバー。フライホイールも新品です。
5-29.jpg
5-30.jpg

エンジン搭載は夜でしたね。なぜかまたこの笑顔…
5-31.jpg

慣らし運転はシャシダイナモ、ダイナパックで。順調にこなせて完成です!
5-32.jpg
5-33.jpg



nice!(0)  コメント(0)