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アウディRS4ハブベアリング異音 [オーバーホール]

アウディRS4アバントは、リヤ回りから激しい異音が発生してご入
庫です。リヤ回り全体に響く「ゴーゴー音」は、リヤ全体に共鳴し
ていたのでハブとドラシャを分離して点検してみました。
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ハブ単体で回すとゴリゴリ感あり。ナックルから分解してみると、
ベアリングレースには大きく凹んだ損傷がありました。これなら
あの音がしても無理もありません。
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交換パーツはベアリング単体だけで済みました。ナックルやハブは
ひどく固着してましたが、プレス&やりくりでうまく抜けてくれま
した。原因は16万kmオーバーだったからかな?これで異音は解消
しましたから、クワトロチューニングツインターボ6MT、これから
も楽しんでくださいね!
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86LSDとファイナル変更 [オーバーホール]

トヨタ86はLSD交換と同時に、ファイナルギヤの仕様変更も実施し
ます。走行ステージに合わせて5.1から4.5に変更です。
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LSDはクスコRSを2ウェイでセット。イニシャルは車両の仕様に合
わせて、ちょい弛めに調整しました。
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キャリアへのセットはケースから。サイドベアリングのプリロード
を再調整します。数枚用意したサイドベアリングシムを選択して、
組み付け→計測→組み換えを繰り返します。ここが決まった後に、
一旦キャリアを空にして、ドライブピニオンのプリ調整に入ります。
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86フルブッシュ交換 [オーバーホール]

富士スピードウェイをメインに走られているトヨタ86。今回は足回
りの違和感から、ブッシュやデフ、車高調などをリフレッシュしま
す。まずは一番深いところから、リヤメンバー脱です。
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サスペンションアームやメンバーブッシュを全数交換します。部品
は、86/BRZレース認定部品のTRD強化品を選択しました。
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リヤメンバーはこのサイズですから、二人掛かりでプレスへ。
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アタッチメントが掛かるように、ブッシュのツバを擦り飛ばします。
メンバーを痛めないように削るのはスレスレまでに。ハンマーやタ
ガネが活躍する、結構なパワープレイです。
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冶具は1セットでは間に合いません。色々な車種で作業して、増え
た工具たちが役立ちますね。よ~く考えて出来た組み合わせは、
こんな感じです。
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パキン、パキンッ!といい音を鳴らしながら抜いていきます。
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新しいブッシュが左側。ゴム強度アップ品です。
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再び冶具をセットして圧入。
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キレイに収まりました。
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作業は、まだまだ序章ですね。こんなにブッシュたちが待っていま
す。ちょっと堪えましたので、今日はここまで。休み明けから再開
です!
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BG5エンジンオーバーホール [オーバーホール]

BG5レガシィのシリンダーブロックが、加工屋さんから仕上がって
きました。高精度なピストンクリアランスに、綺麗はクロスハッチ。
完璧な仕上がりです。
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加工中の切粉などを高圧洗浄します。ブローエンジンですから、破
損時の鉄粉も細部に回っています。徹底的な洗浄が必要です。
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新品のクランクやコンロッドをセットして、メタル合わせをした後
はブロックを本組み。コンロッドはGDB用を使って、クローズイン
現象を防ぎます。
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ワンサイズオーバーのピストンにリングをセット。ピストンリング
コンプレッサーを使用してシリンダーに挿入します。
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フルフローのピストンピンをサークリップで決めて、ブロック側が
完成。エンジンスタンドをチェンジして、オイルパンなどを組んで
いきます。
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ヘッドはブロック加工中に作業を済ませていました。ブロックにセ
ットして規定トルクで締め付け。BG5のEJ20エンジン、着々と復元
しつつあります。組み上がりまでもう一息です!
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GC8ミッションオーバーホール [オーバーホール]

今回のオーバーホールでは、シフタフォークも交換になりました。
先端の樹脂部に破片が突き刺さっていたり、経年劣化でやせていた
のが理由です。スリーブとの遊びが正規に戻って、シフトフィール
もカチッとします。
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メインシャフトやドリブンシャフトなどをケースにセット。ハイト
などをチェックします。
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改良された3速ギヤ。いかにも剛性アップですね。
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ミッションケースを合わせた後は、トランスファケースやセンター
デフの順に組み付けていきます。トランスファギヤやエクステンシ
ョンケースを組み込んで、ミッションオーバーホール完了です。
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今回交換したパーツは、ベアリングやシンクロ全数に3.4速ギヤ、
センターデフなどなど。消耗品は全てリフレッシュできました。
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ハブベアリング交換など足回りの整備もあったので、最後に4輪
ホイールアライメントを調整して完成です。本日お引き渡しでき
ました。ありがとうございました!
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GC8ミッションオーバーホール [オーバーホール]

GC8ミッションは分解しきった結果、原因がみえてきました。大き
目の鉄片は、3速ギヤのストッパープレートが削れた破片だったよ
うです。
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ピニオンシャフトの先端に溜まっていた薄い破片たち。かなりの量
ですね。オイルラインにのって循環してこんなところに溜まってい
ました。ちょっと厚めのアルミ箔といったところでしょうか。
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ココが元の部分。3速ギヤにセットされているストッパーになるプ
レートです。破損の順番としては、ドラピのロックナットが緩み→
シャフトガタ→スリーブ移動量が増えプレートプッシュ→変形して
ドリブンギヤでスライス…といった感じだと思います。
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これは別の車のプレート付き3速ギヤ。正常な状態です。これだけ
の高さがあったんですね。
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新品部品が届き組み付けに入っています。ドリブンギヤ側が組み上
がったところです。問題の3速ギヤは代替になっていてドリブンギ
ヤとセット交換になります。
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ドライブピニオンのスラストベアリングもリテーナーが樹脂製に
変更されていました。
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コチラは変更前のスチールリテーナー製スラストベアリング。
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続いてメインシャフト側の組み付け。新しいギヤも製造時のバリが
あったりしますから修正、チェックしながら組み付けます。
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代替改良されたギヤはストッパー部もギヤと同じ素材に。これなら
ちょっとした負荷にも耐えられそうです。工業製品は日々進化して
いっているんですね。
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BG5ボーリング加工へ [オーバーホール]

先月からお預りしているBG5レガシィは、エンジンオーバーホール
で遠方(熊本県)から搬入いただいています。
今日届いたピストンを計測して、シリンダーと一緒にボーリング屋
さんに加工をお願いしたところです。
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エンジン内部の破損個所が多く、プラン決定に少し時間が掛かりま
したが、無事にオーバーホール着手です。
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オーバーサイズピストンはBG5用が生産終了でしたので、GC8のピ
ストンを流用します。サイズは0.25mmオーバー。
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GC8ミッションオーバーホール [オーバーホール]

GC8インプレッサはミッションオーバーホールです。ミッションオ
イルを排出したところ、鉄粉が大量に出てきてしまいました。中に
は大き目の鉄片も。
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エクステンションケースやトランスファ、センターデフなどを外し
ていきます。
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ミッションケースに溜まったオイルには、鉄粉がキラキラして浮か
んでいます。色味からボークリングの鉄粉のように見えますね。
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ギヤAssyが取り出せました。外観からはひどい異常はみられません。
若干ギヤを叩いている感じではありますが、詳しくは分解してチェ
ックしていきます。
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これを機に遊びの出てきているシフタフォークも点検交換します。
先端の樹脂部分がやせたり飛んでしまうと、シフトストロークが
伝わり切らなくなってくるんです。
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ファミリアミッションオーバーホールも [オーバーホール]

BFMRファミリアのミッション脱着作業はクラッチ交換がきっかけ
でしたが、ミッションオイル漏れ修理や内部消耗品の交換も、これ
を機会に作業することになりました。
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この通りクラッチディスクを濡らしてしまったのは、ミッションの
フロントオイルシール。パッキパキの状態です。30年35万キロです
から無理もないですね。
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ケースの合わせ目やシフトリンクシール部、貫通スタッド部からも
漏れがありました。シール交換やスタッドボルトは脱着して、シー
ルパッキンを打って対処します。
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ギヤの入りはさほど悪くない状態でしたが、シンクロは若干減って
いるようです。
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旧シンクロナイザーリングをセットしたところ。
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新しいリングをセットすると高さが若干上がります。この分内側が
減っていたんですね。
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応急で対処していた漏れ止め剤が硬化して、オイルラインにこびり
付いている部分がありました。ちょっと使用する回数が多かったの
かもしれません。よ~く洗浄して組み付け準備です。
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メインシャフト側は3、4速のシンクロとベアリングを交換。部品が
希少な車になってきましたから、出るとこだけでも今のうちに…と
いう感じで手を入れていきます。
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