BMW MINIクーパーF55 ホイールアライメント調整 [アライメント]
F55型ミニクーパーは4輪ホイールアライメントの測定調整。わずかなステアリング位置ずれと足回りのチェックが目的です。
計測結果からはステアリング位置に対するトーのアンバランス、トーインの過大を確認。フロントのタイロッドで調整します。
他の数値に問題はなく、キャンバーキャスターともに規定値内。ストラット上部とボディパネルの位置決めをするストレートピンも効いているのでしょうか、精度の高さがうかがえます。
リヤのスラストアングルも限りなくゼロに近く良好です。
トーインの過大はタイヤ外減りの原因にもなりますので、今回の調整は有効だったと思います。ロードテストを行って、ステアリング位置を確認してお引渡しできました。
計測結果からはステアリング位置に対するトーのアンバランス、トーインの過大を確認。フロントのタイロッドで調整します。
他の数値に問題はなく、キャンバーキャスターともに規定値内。ストラット上部とボディパネルの位置決めをするストレートピンも効いているのでしょうか、精度の高さがうかがえます。
リヤのスラストアングルも限りなくゼロに近く良好です。
トーインの過大はタイヤ外減りの原因にもなりますので、今回の調整は有効だったと思います。ロードテストを行って、ステアリング位置を確認してお引渡しできました。
AW型ポロ(VW POLO)4輪ホイールアライメント [アライメント]
現行型フォルクスワーゲンポロは4輪ホイールアライメントでご入庫です。極わずかな右流れや不安定感があって、なんとも気持ち悪いというご相談です。
調整前に試運転してみると、路面の凹凸で左右にステアリングがとられるような印象です。計測値はトータルトーが規定よりも0°10′程ネガティブ、キャンバーは左右差が右流れの方向。キャンバーはロアボールジョイントボルトの遊びに少し調整しろが残っていましたので、ほぼ同調がとれました。
リヤはトーションビーム式サスペンション。スラストアングルはゼロではありませんが、今回の症状には影響はなさそうです。
調整後のロードテストでは、良い方向に変化を確認できました。最終チェックはお客様にお願いして高速道チェックも。荒れた路面でも修正舵が減って、気持ち悪さがなくなったとコメントをいただきました。改めてアライメント調整の効果を確認できた作業でした。ありがとうございました!
調整前に試運転してみると、路面の凹凸で左右にステアリングがとられるような印象です。計測値はトータルトーが規定よりも0°10′程ネガティブ、キャンバーは左右差が右流れの方向。キャンバーはロアボールジョイントボルトの遊びに少し調整しろが残っていましたので、ほぼ同調がとれました。
リヤはトーションビーム式サスペンション。スラストアングルはゼロではありませんが、今回の症状には影響はなさそうです。
調整後のロードテストでは、良い方向に変化を確認できました。最終チェックはお客様にお願いして高速道チェックも。荒れた路面でも修正舵が減って、気持ち悪さがなくなったとコメントをいただきました。改めてアライメント調整の効果を確認できた作業でした。ありがとうございました!
BH5レガシィ ウォッシャーモーター交換 [レガシィ]
BPEレガシィ リヤデフKAAT製LSDに交換 [レガシィ]
2005年式レガシィBPE型はリヤデフにKAAT製LSDの装着です。
3.0リッター6M/Tのこの車両には適合がなく、当初少々困りました。とはいえオーナー様の情熱にお応えするべく、メーカーなど各方面にご相談。現物合わせも覚悟の上作業に着手しました。まずはキャリアの取り外しから。
このタイプのデフはドライブシャフトを抜きながら、デフをかなり斜めにして抜き取ります。ジャッキにしっかり固定しないと落ちちゃいそうです
メンバーブッシュからスタッドボルトが抜けたらもう大丈夫。ドライブシャフトなどを固定して養生しておきます。
分解してみると想定外のデフタイプでした。部品カタログでいくとビスカスLSDのはずが、なんとオープンデフ。
採寸して改めてデフタイプを探しました。ここでKAAZさんには図面を特別に出していただいたり、ほんとに助かりました。現物合わせをした結果、この車両には型番DBF2050がピッタリでした。ただ参考にされる方は自己責任でお願いしますね。「部品カタログと違った…」なんていう不可解なこともありましたので。
用意した新品のベアリングなどプレス機を使って組み付けていきます。
キャリアにセットして、バックラッシュや歯当たりをチェック。
ガスケットやシール、エアブリーダーも交換して組み立て完了。
フロント側のデフマウントは、封入されているオイルがにじみ漏れてしまっていたので交換です。
車両への組み込み。KAAZ製はLSDオイルも付属でした。ちょっとうれしいですね。
さらっと試運転した後に、イニシャルトルクを再チェック。ちょうどよい感じです。
今回選んだKAAZ製LSDは「DBF2050SQ」でクラッチプレートにWPC処理が施されいるsuperQというタイプ。マイルドな効き味で高耐久だそうです。チャタリングもほぼなく好印象でした。他車と比べて大容量のプレートサイズですから効きも良さそうですね。慣らし後に雪道走行に行かれるとの事、インプレ楽しみにしています!
3.0リッター6M/Tのこの車両には適合がなく、当初少々困りました。とはいえオーナー様の情熱にお応えするべく、メーカーなど各方面にご相談。現物合わせも覚悟の上作業に着手しました。まずはキャリアの取り外しから。
このタイプのデフはドライブシャフトを抜きながら、デフをかなり斜めにして抜き取ります。ジャッキにしっかり固定しないと落ちちゃいそうです
メンバーブッシュからスタッドボルトが抜けたらもう大丈夫。ドライブシャフトなどを固定して養生しておきます。
分解してみると想定外のデフタイプでした。部品カタログでいくとビスカスLSDのはずが、なんとオープンデフ。
採寸して改めてデフタイプを探しました。ここでKAAZさんには図面を特別に出していただいたり、ほんとに助かりました。現物合わせをした結果、この車両には型番DBF2050がピッタリでした。ただ参考にされる方は自己責任でお願いしますね。「部品カタログと違った…」なんていう不可解なこともありましたので。
用意した新品のベアリングなどプレス機を使って組み付けていきます。
キャリアにセットして、バックラッシュや歯当たりをチェック。
ガスケットやシール、エアブリーダーも交換して組み立て完了。
フロント側のデフマウントは、封入されているオイルがにじみ漏れてしまっていたので交換です。
車両への組み込み。KAAZ製はLSDオイルも付属でした。ちょっとうれしいですね。
さらっと試運転した後に、イニシャルトルクを再チェック。ちょうどよい感じです。
今回選んだKAAZ製LSDは「DBF2050SQ」でクラッチプレートにWPC処理が施されいるsuperQというタイプ。マイルドな効き味で高耐久だそうです。チャタリングもほぼなく好印象でした。他車と比べて大容量のプレートサイズですから効きも良さそうですね。慣らし後に雪道走行に行かれるとの事、インプレ楽しみにしています!
2016SUBARUインプレッサS204 ミッションオーバーホール [インプレッサ]
とても綺麗なS204はミッションオーバーホールでご入庫です。エンジン回りのホースなど消耗が認められるところは、トラブル前に交換しておくというオーナー様。細かなところも手が入っていて、状態の良い希少な一台ですね。
今回のミッションオーバーホールは、極まれに4速が入りにくい症状から着手。シンクロやベアリングなどの消耗品の他にも、3-4ギヤやシンクロにはWPC加工をして部品を用意しました。
エクステンションケースを分解、オイルポンプカバーのボルト取り外しが最初の難関です。T40のトルクスボルトは簡単に緩みません。皿ビスタイプの方は特に固い状態。色々試してみつけたのがボルトの頭を加振してから、マックツール(たまたた手持ちのがコレ)のショックドライバーでアタック。この方法が最近のヒットで数回解決して助かっています。
分解を進めて、ギヤの組み換えはメインシャフト側から。
発生している鉄粉はシャフト内などの油路に溜まっていたりしますので、しっかりと洗浄。
WPC加工された3,4ドライブギヤ。
3速シンクロナイザセットも加工済み
1速シンクロナイザセットも加工済みで、新品のハブスリーブと共に組み上げます。
3-4ドリブンギヤもWPC加工済み。
ドリブンシャフトにプレスで圧入。
メイン、ドリブンシャフトが組み上がりました。
シフタフォークも全数新品に交換します。
鉄粉はオイルパンのマグネットにびっちりでした。
ストレスの掛かるトランスファギヤのベアリングも打ち換えます。
ベアリングレースは一見きれいでも、よ~く見ると傷が入っていたりします。これが引き金でブローは怖いですから、コロの当たる面のチェックはとても大切です。
準備ができたらプレートに組み込んでいきます。
ロッドストライキングは、回しちゃいけない方向に注意しながらセレクタに組み合わせます。
クラッチの状態は良いものの、ディスクだけは交換のご要望です。フェーシングやダンパースプリングの状態から丁寧な乗り方がうかがえますね。
搭載後は試運転、オイル漏れなどをチェックをして完成です。慣らし運転後にはオイル交換と再チェックさせていただきます。ありがとうございました!
今回のミッションオーバーホールは、極まれに4速が入りにくい症状から着手。シンクロやベアリングなどの消耗品の他にも、3-4ギヤやシンクロにはWPC加工をして部品を用意しました。
エクステンションケースを分解、オイルポンプカバーのボルト取り外しが最初の難関です。T40のトルクスボルトは簡単に緩みません。皿ビスタイプの方は特に固い状態。色々試してみつけたのがボルトの頭を加振してから、マックツール(たまたた手持ちのがコレ)のショックドライバーでアタック。この方法が最近のヒットで数回解決して助かっています。
分解を進めて、ギヤの組み換えはメインシャフト側から。
発生している鉄粉はシャフト内などの油路に溜まっていたりしますので、しっかりと洗浄。
WPC加工された3,4ドライブギヤ。
3速シンクロナイザセットも加工済み
1速シンクロナイザセットも加工済みで、新品のハブスリーブと共に組み上げます。
3-4ドリブンギヤもWPC加工済み。
ドリブンシャフトにプレスで圧入。
メイン、ドリブンシャフトが組み上がりました。
シフタフォークも全数新品に交換します。
鉄粉はオイルパンのマグネットにびっちりでした。
ストレスの掛かるトランスファギヤのベアリングも打ち換えます。
ベアリングレースは一見きれいでも、よ~く見ると傷が入っていたりします。これが引き金でブローは怖いですから、コロの当たる面のチェックはとても大切です。
準備ができたらプレートに組み込んでいきます。
ロッドストライキングは、回しちゃいけない方向に注意しながらセレクタに組み合わせます。
クラッチの状態は良いものの、ディスクだけは交換のご要望です。フェーシングやダンパースプリングの状態から丁寧な乗り方がうかがえますね。
搭載後は試運転、オイル漏れなどをチェックをして完成です。慣らし運転後にはオイル交換と再チェックさせていただきます。ありがとうございました!
VOLVO XC60 D4 AWD 4輪ホイールアライメント [アライメント]
2019年式 XC60は4輪ホイールアライメントでご入庫。ステアリング位置ずれと左流れが不具合です。
ドライブモードはオーナー好みに設定された、[Individual]で。
モード切替で車高も変化してきました。この状態で測定調整を進めます。エンジンも始動したままです。
流れの原因はリヤスラストアングルの様です。トータルトーはまずまずですが、左右のアンバランスでスラストが斜めになっていました。トーコントロールロッドのカムボルトで調整します。
フロントはステアリング位置を合わせながらタイロッドで調整。すごく敏感なステアリング機構で、ほんの僅かなステアリング操作で即数値に反映されます。いわゆる遊びゼロですね。スポーツカーを触っているようでした。
試運転は市街地なので50km/hほどで。ステアリング位置、流れとも良好でした。高速でのテストはオーナー様にお願いして確認いただきます。ありがとうございました!
ドライブモードはオーナー好みに設定された、[Individual]で。
モード切替で車高も変化してきました。この状態で測定調整を進めます。エンジンも始動したままです。
流れの原因はリヤスラストアングルの様です。トータルトーはまずまずですが、左右のアンバランスでスラストが斜めになっていました。トーコントロールロッドのカムボルトで調整します。
フロントはステアリング位置を合わせながらタイロッドで調整。すごく敏感なステアリング機構で、ほんの僅かなステアリング操作で即数値に反映されます。いわゆる遊びゼロですね。スポーツカーを触っているようでした。
試運転は市街地なので50km/hほどで。ステアリング位置、流れとも良好でした。高速でのテストはオーナー様にお願いして確認いただきます。ありがとうございました!
コルベットC3ホイールアライメント調整 [アライメント]
足回りオーバーホール後のアライメント調整はコルベットC3。ワイドボディーが迫力です。
ブッシュやボールジョイントはもちろん、アームやスプリングも綺麗にメンテされています。リヤのハブベアリングなんかは専門家でないので私は手に負えません…。きっと気が付かないところまで手がはいっているんだろなぁ。クールライズさん、さすがです!
リヤトレーリングアームのシムはラバーブッシュを挟む形。ブッシュがしっかりしているので、シムを内外で移動するとトーに即反映されます。大変ですけど気持ちのいい調整。
フロントはシムを抜きつつ、フェンダーとのクリアランスをチェック。ネガティブキャンバーはこれなら無理ないかなという感じに。
このフェンダーカーブたまらないですねぇ。児童の頃チョロQにパテ塗ってカスタムしたっけなぁ。本物はあこがれたけど雲の上のスーパーカーでした。今になってこうやって仕事させてもらえてるのって、うれしい限りです。ありがとうございました!
ブッシュやボールジョイントはもちろん、アームやスプリングも綺麗にメンテされています。リヤのハブベアリングなんかは専門家でないので私は手に負えません…。きっと気が付かないところまで手がはいっているんだろなぁ。クールライズさん、さすがです!
リヤトレーリングアームのシムはラバーブッシュを挟む形。ブッシュがしっかりしているので、シムを内外で移動するとトーに即反映されます。大変ですけど気持ちのいい調整。
フロントはシムを抜きつつ、フェンダーとのクリアランスをチェック。ネガティブキャンバーはこれなら無理ないかなという感じに。
このフェンダーカーブたまらないですねぇ。児童の頃チョロQにパテ塗ってカスタムしたっけなぁ。本物はあこがれたけど雲の上のスーパーカーでした。今になってこうやって仕事させてもらえてるのって、うれしい限りです。ありがとうございました!
GC8インプレッサクラッチ油圧トラブルから [インプレッサ]
営業再開から4日目、入庫台数も増えてきたクロスロード小山です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
整備の紹介はGC8インプレッサから。
クラッチ切れ不良ですが、都内からなんとか自走でご入庫。点検するとステンメッシュホースからの漏れが原因でした。10年10万キロ使用されたホース。パンクしてしまったようです。
これを機に油圧系統を一新します。マスター、レリーズはAssy交換。ホースは純正で用意しました。インタークーラーを外したついでに、エラーの出ていたノックセンサーも交換します。
給油状態が良かったのか、クレビスピンとペダル側のブッシュは無事でした。
エア抜きはフルードを圧送します。ラインが複雑なGCはこの方式が有効です。レリーズをフリーな状態にしてブリーダーから排出。
ペダルブラケットボルトの緩みもひどかったので、整備のタイミングとしても良かったですね。遊び調整もキッチリできて、気持ちよいクラッチフィーリングが戻りましたよ。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
整備の紹介はGC8インプレッサから。
クラッチ切れ不良ですが、都内からなんとか自走でご入庫。点検するとステンメッシュホースからの漏れが原因でした。10年10万キロ使用されたホース。パンクしてしまったようです。
これを機に油圧系統を一新します。マスター、レリーズはAssy交換。ホースは純正で用意しました。インタークーラーを外したついでに、エラーの出ていたノックセンサーも交換します。
給油状態が良かったのか、クレビスピンとペダル側のブッシュは無事でした。
エア抜きはフルードを圧送します。ラインが複雑なGCはこの方式が有効です。レリーズをフリーな状態にしてブリーダーから排出。
ペダルブラケットボルトの緩みもひどかったので、整備のタイミングとしても良かったですね。遊び調整もキッチリできて、気持ちよいクラッチフィーリングが戻りましたよ。