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GC8D型インプレッサ エンジンオーバーホール VABブロック流用

インプレッサWRX STIは1997年式。オーバーヒート歴やオイル漏れなど不具合が重なって、エンジン本体に手を入れないといけない状態です。何度かの打合せご相談ののち、今回エンジンオーバーホールに着手となりました。 6-1.jpg 6-2.jpg 6-3.jpg エンジンの型式はEJ20K。オープンデッキのシリンダーは中でも弱いタイプです。ピストンクリアランスは摩耗よりも真円度が限界を超えています。ホーニング跡(クロスハッチ)が残っている位の状態なのですが、スラスト方向に変形して楕円のボア寸法になっていました。 6-4.jpg 6-5.jpg 6-6.jpg 6-7.jpg 6-8.jpg 6-9.jpg 6-10.jpg 6-11.jpg 6-12.jpg 想像の通りメタルの摩耗はかなり進んでいて、クランクピンのキズも深い状態。腰下はVABのショートブロックを採用することに決定。オーナー様も状態を見てご納得いただきました。 6-13.jpg 6-14.jpg 6-15.jpg 6-16.jpg 6-17.jpg バルブは研磨してリフェイス、再使用します。バルブシートとすり合わせをして確認。摩耗は許容範囲でした。 6-18.jpg 6-19.jpg 6-20.jpg 6-21.jpg 6-23.jpg 6-22.jpg 平行して進めたインマニの結晶塗装。下地処理して色の染まりを良くしてから焼き付け。オリジナルの色味に復元できているでしょうか。 6-24.jpg 6-25.jpg 6-29.jpg 6-30.jpg 6-32.jpg 6-33.jpg インジェクターはIRSさんにお願いしてオーバーホール。レポートによると洗浄前のバラつきは見事に改善されて、噴射量がそろって帰ってきました。スプレーパターンも良好です。 6-26.jpg 6-31.jpg 6-62.jpg ターボチャージャー「IHI VF28」はスピードボックスさんにオーバーホール依頼。交換した古いベアリングの内一つは、少しゴロゴロした感触でした。異音が発生する寸前だったのかもしれません。 6-36.jpg 6-34.jpg 6-35.jpg バルブクリアランスの調整はストックのシムを使用します。生産終了品ですから希少な小部品です。 6-37.jpg 6-38.jpg 6-39.jpg 6-40.jpg 6-63.jpg 6-41.jpg 6-42.jpg エキマニは東名パワード製に交換します。激しいオイル漏れで純正マニは遮熱板の中までびちゃびちゃ。フランジのスチール部も焼け落ち、痩せているような状態で再使用不可でした。非等長マニの雰囲気はそのままに4→1の集合でレスポンスアップも狙えます。東名さん、相変わらず仕上がり良いですよね。 6-43.jpg 6-44.jpg 6-45.jpg 6-47.jpg 6-46.jpg 6-48.jpg エンジン搭載時はエキマニ変更の分、ハーネスの取り回し変更などが必要です。大きく逃がして熱対策も施しました。 6-49.jpg 6-50.jpg 6-51.jpg 6-52.jpg 6-53.jpg 6-54.jpg 6-55.jpg 燃料を入れ替えてからエンジン始動。油温・水温などを管理しながらシャシダイナモ、ダイナパックで慣らし運転を行いました。 6-57.jpg 6-56.jpg 仕上げにフードインシュレーターを交換して完成です。こういった部品を供給し続けてくれるのはありがたいですよね。 6-59.jpg 6-60.jpg 6-61.jpg
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