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BPEレガシィEZ30エンジンオーバーホール [エンジンオーバーホール]

タイミングチェーンカバー周辺からの激しいエンジンオイル漏れは、レッカーで搬入されるほどでした。38万kmオーバーの距離もあってエンジンオーバーホールに着手したのは、2006年式レガシィBPE型です。
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先にお伝えしておきますが、少し(イヤかなり)長いブログになりますので、お時間のある方だけ見てくださいね。私の備忘録化していて、単調で退屈かもしれませんので…
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オイル漏れはエンジンを掛けると連続して垂れるほど。アンダーカバーにはたっぷりしみ込んでいました。消音材のスポンジは撤去してアンダーカバーは再使用しました。
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降ろした後は補器類の分解から。NAなのでエキゾースト系は部品少な目です。熱量が多いのか配線など硬化している部品は多かったです。
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チェーンカバーには傷の感じから修理歴ありの様子。シールが強力なので割れないか心配になるくらいです。歪が出て漏れているのかもしれません。
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チェーンカバーリヤ側を取るとオーリングがたくさんあります。経年や熱でゴムがやせて、シール不良がおきそうです。
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ピストントップはスラッジががびっしりで真っ黒。
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二段式のオイルパンを外すとこんな感じ。ここにもオーリングがたくさん。水とオイル両方きていますからシールには注意です。
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エンジンスタンドを替えてブロックを割る準備。
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フラット6はシリンダー3.4番のサークリップの脱着がちょっと大変です。用意した超ロングプライヤーは長いだけでなく、先端にサークリップが安定するように溝加工が施されています。
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異音が出るほどではありませんが、メタルはそこそこ摩耗していました。オーバーホールにはいいタイミングだったと思います。
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ピストンクリアランスは意外にも規定内。リング交換のみでいけそうです。
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作業の大半がパーツの洗浄かと思う位汚れがひどかったです。カーボン化した汚れは削り落とす部分もありました。
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ヘッド面やシリンダーデッキ面の歪を計測。規定内で収まっています。
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純正なのでまず大丈夫なのですが、合口もチェック。
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各部点検が済んだら、新品部品を使って組立てに入ります。
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シリンダーブロックの組み合わせの時は、最近お気に入りのワイパーの箱。ロッドの隙間にちょうど入るので具合がいいんですよ。
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ピストンを入れながら難関のサークリップを組みつけます。端のシリンダーのコンロッドを避けながらですのでロングプライヤー大活躍です。
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フェースの摩耗からバルブは新品に。バルブラッパーですり合わせます。
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スタンドを替えてオイルパンなど腰下の組立て。
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ヘッドの組立はステムシールの打ち込みから。色で識別できますが、刻印を見ないとなぜかちょっと不安。確認すると「IN・EX」と印されてなくて、「E・F」の識別でした。同じスバルエンジンでも違うんですね。
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組みあがったヘッドをブロックとドッギング。ヘッドボルトにはARP製のウルトラトルクグリース塗ります。締め付けトルクがすごく安定するんですよね。
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バルブクリアランス調整はインテークが小さなシム。エキゾースト側がリフター一体のシム調整タイプです。INは可変リフト量用のリフターなっています。
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チェーンカバーリヤ側はオイルポンプ同時に締める部分もありますから、しっかり準備して一気に組みつけます。数十本のボルトを並べて長さとにらめっこでした。
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チェーンやテンショナー、レバー類は新品に交換です。
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ここが問題のチェーンカバーフロントの装着。新品のカバーにしたのになぜ光明丹かというと、当たりが悪い部分を見つけました。色々試した結果、締め付けの順序で当たりが変わるのが分かりました。対策方法は「当たりが悪いところから締めた」ということです。あとはシールに頑張ってもらいましょう。
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こんなに印つけなくてもいいでしょう~と言われそうですが、シールが固まらないうちに締め切りたいので、これでもかと準備した結果です。
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ハーネスはコルゲートチューブやコネクタなど、劣化したり割れたところを補修。エンジンマウントやセンサー類、クランクプーリーも新品に。
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組みあがったところで、コンプレッションテスト。全気筒、規定内に入りました。
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こまかなところで、割れたファンシュラウドの交換も。固着したファンブレードのナットはなんとか外せました。
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搭載の準備。クラッチなど新品に。
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搭載はみんなの手を借りて。EZ30は6気筒の割にコンパクトと言われますが、やっぱりちょっと長めです。ギリギリのクリアランスのなか慎重に搭載です。
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エンジン始動後は各部チェック。ロードテストをしてオイル漏れなど異常がないか確認して完了しました。
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お預かりしていた新品ステアリングホイールも交換して気分一新ですね。慣らしが終わったら再度チェックさせていただきます。ありがとうございました!
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