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2016SUBARUインプレッサS204 ミッションオーバーホール [インプレッサ]

とても綺麗なS204はミッションオーバーホールでご入庫です。エンジン回りのホースなど消耗が認められるところは、トラブル前に交換しておくというオーナー様。細かなところも手が入っていて、状態の良い希少な一台ですね。
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今回のミッションオーバーホールは、極まれに4速が入りにくい症状から着手。シンクロやベアリングなどの消耗品の他にも、3-4ギヤやシンクロにはWPC加工をして部品を用意しました。
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エクステンションケースを分解、オイルポンプカバーのボルト取り外しが最初の難関です。T40のトルクスボルトは簡単に緩みません。皿ビスタイプの方は特に固い状態。色々試してみつけたのがボルトの頭を加振してから、マックツール(たまたた手持ちのがコレ)のショックドライバーでアタック。この方法が最近のヒットで数回解決して助かっています。
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分解を進めて、ギヤの組み換えはメインシャフト側から。
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発生している鉄粉はシャフト内などの油路に溜まっていたりしますので、しっかりと洗浄。
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WPC加工された3,4ドライブギヤ。
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3速シンクロナイザセットも加工済み
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1速シンクロナイザセットも加工済みで、新品のハブスリーブと共に組み上げます。
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3-4ドリブンギヤもWPC加工済み。
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ドリブンシャフトにプレスで圧入。
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メイン、ドリブンシャフトが組み上がりました。
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シフタフォークも全数新品に交換します。
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鉄粉はオイルパンのマグネットにびっちりでした。
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ストレスの掛かるトランスファギヤのベアリングも打ち換えます。
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ベアリングレースは一見きれいでも、よ~く見ると傷が入っていたりします。これが引き金でブローは怖いですから、コロの当たる面のチェックはとても大切です。
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準備ができたらプレートに組み込んでいきます。
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ロッドストライキングは、回しちゃいけない方向に注意しながらセレクタに組み合わせます。
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クラッチの状態は良いものの、ディスクだけは交換のご要望です。フェーシングやダンパースプリングの状態から丁寧な乗り方がうかがえますね。
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搭載後は試運転、オイル漏れなどをチェックをして完成です。慣らし運転後にはオイル交換と再チェックさせていただきます。ありがとうございました!
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